Warning: A non-numeric value encountered in /home/xs880243/aisocial.jp/public_html/wp-content/themes/Divi-3/functions.php on line 5850

aichiken_doubutsu_007
愛知県の中でもたくさんの地域を管轄する「愛知県動物保護管理センター」。本所の他に3支所、尾張支所、知多支所、東三河支所を設け、動物の保護・管理・譲渡など様々な取り組みを行なっています。今回、LEONIMALは愛知県動物保護管理センターにお話を伺ってきました。様々な背景から捕獲・持ち込みされた動物たちと直に接し、動物と人とのあり方について常に現実と向き合っている、まさにいのちの現場です。全6回に渡り、センターに入ってくる動物たちの現実や、センターが不幸な境遇におかれる動物たちを減らすべく取り組んでいることをインタビュー形式でお届けしてまいります。第2回目は、不幸ないのちを生まないために、飼い主さんが今から取り組めること「猫編」です。


LEONIMAL(以下:LE):猫の場合は、首輪をつけるというのは難しいこともありますよね。

愛知県動物保護管理センター(以下:センター):そうおっしゃる方も多いですね。しかし、「家の中で飼うようにしてますよ、外に絶対出さないですよ」といっても、ちょっとした不注意でパッと窓から逃げてしまうこともあります。帰ってきた場合はいいですが、帰ってこない場合、そのまま野良になってしまうこともあります。その場合、避妊去勢をしていないと望まれない命が生まれ、結果的にセンターの保護・収容数の増加につながってしまうのです。

aichiken_doubutsu_039

LE:特に猫の場合は1回に多数出産しますし、繁殖サイクルが非常に速いことも最近ではよくテレビなどでクローズアップされていますよね。ところで、犬に関しては愛知県では、放し飼い禁止の条例がありますよね。

センター:犬の場合、県の動物の愛護及び管理に関する条例で、つないで飼わないといけないと定められています。しかし、猫は放し飼いを禁止されているわけではないです。猫を必ずつないで飼うわけではないので・・・

LE:あくまで飼い主さんのほうで気をつけてもらうしかないということですね。

センター:そういうことです。

LE:例えば、飼い主さんも気が付かないうちに外で子どもができている場合もありますよね。

センター:外に出て行く猫が妊娠して帰ってくると「これはうちでは飼えないわ」となりがちなので、不幸な結果につながってしまいます。また、出て行った猫が他所で子どもを生むという場合もありますし・・・

LE:飼い猫がメスの場合は、外に出て行って妊娠しても、戻ってきたときに子猫を生んだら、把握できますが、自宅以外で知らず知らずのうちに出産するケースもあるかもしれませんよね。飼い猫がオスの場合は、さらに分からないですよね。飼い主さんも外出する飼い猫がたくさんの子猫を繁殖している可能性も想定しておかなければいけないですね。

aichiken_doubutsu_043

センター:特に猫をつないで飼う人はいないと思うので、より注意が必要です。ですので、センターでは子猫も含めてほぼ100%避妊去勢手術をしてから譲渡を行っています。また、犬の場合は、成犬は避妊去勢手術をしてからの譲渡になりますし、子犬の場合でも将来、避妊去勢手術をするということを条件に譲渡を行っています。

LE:そうなのですね。飼っていない人ができることは少ないかもしれませんが、例えば自分の家の敷地内で生まれた子猫がいた場合は、飼い主を探してあげることができるといいのでしょうか。

センター:そうですね。それが一番いいのですが、中にはあくまで善意からダンボールで保護しておいて、「だれかもらってくれませんか」と置いてかれる方もいらっしゃいますがそれは・・・

LE:遺棄となってしまうということですよね。

センター:そうですね。本来は飼い主の方が避妊去勢をやることによって、望まれない命が減るということをきちんと認識していただきたいです。


第一回「なぜ、たくさんの動物が保護・収容されるの?」
第二回「不幸ないのちを生まないために」
第三回「譲渡数を増やすよりも、苦境におかれる動物を減らすほうが大切。」
第四回「なんとか少しでも生かしてあげたい。愛護団体に支えられて。」
第五回「保護動物を家族に迎え入れるにあたって。」
第六回「災害時に大切なペットを守るために。」


写真:服部たかやす
プロフィール写真002 - コピー
PROFILE
1970年愛知県生まれ。写真家。早稲田大学教育学部国語国文学科卒。独学で写真を学び、雑誌専属カメラマンを経て、写真家として活動を開始。“人”を中心に、土地、文化、歴史、自然を重層的に捉えて撮影するスタイルで作品を製作。ドキュメンタリー的な視点を持ちつつ、フォトグラフィー、アート、デザインの間を往還する写真を撮り続けている。01年、動物愛護センターに集められ、譲渡を待つ子犬をテーマにした写真集『ただのいぬ。』(PIE BOOKS&角川文庫)を発表。05年、世田谷文化生活情報センター 生活工房で開催された写真展「ただのいぬ。展」は入場者5,000人を数え大きな反響を呼んだ。著書に『Do you have a home?』(ジュリアン)、共著に『写真以上、写真未満』(翔泳社)等。保護犬の存在を通じて犬と人との関係を考えるアートプロジェクト、「ただのいぬ。プロジェクト」の主宰。