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楽しみながら猫助けができる、新しい猫カフェ「ネコリパブリック」を経営する河瀬さん。
2014年2月2日、岐阜に1号店をオープン。現在は全国7店舗にまで拡大し、2016年12月にはネコリパ本も発売!
すべては、「猫の殺処分ゼロを目指して、不幸な猫をなくすため」。
クールな頭脳とアツイ気持ちを持つ河瀬さんに、保護猫カフェ誕生のお話をうかがいました。(ネコリパブリック東京中野店にて)
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LEONIMAL(以下 LE):保護猫カフェを始める前は、もともとパン屋さんだったとお聞きしました。小さい頃から猫がお好きだったんですか?

河瀬麻花さん(以下 河瀬):はい。実家がパン屋をやっていて、小麦粉を扱うのでネズミ除けに猫を飼っていたんです。商売をしているから「招き猫」の意味もあって。だから生まれた時からずっと猫がいて。捨て猫を見つけるとすぐ拾っちゃう癖があるくらい、もう生まれた頃から猫が好きでした。
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LE:パン屋さんから保護猫カフェを始めたきっかけは何ですか?

河瀬:ベーグル専門のブランドでネット通販を始めたんですね。その後、東日本大震災が起きて。その時、福島の避難地域に取り残された犬猫たちがいて、そこへレスキューに行っている団体があると知りました。当時、東北や関東は食糧の入手が難しかったですよね? 幸い、私のいた岐阜では影響がなかったので、ものすごい数の注文が来たんです。だから被災地に優先的に送って、遠くの岐阜からでも何かできることないかなと思って。人気のベーグルセット1000円にお客様からの寄付200円をいただいて、1200円で販売したんです。それにお店からも200円の寄付をプラスして、1商品につき400円をレスキューの団体に寄付しました。もともとベーグル屋なのに猫推しの店で(笑)。「エルクアトロギャッツ」(4匹の猫という意味)という店名で、「肉球パン」や「猫の手ベーグル」があったり、パッケージも猫だったんで、猫好きのお客さんが多くて、賛同してくれる方も多かったんだと思います。

LE:猫好きの方たちを中心に支援が広がったんですね。

河瀬:ええ。それで私にも何かできるんじゃないかな? と思って、地元で保護猫活動のボランティアに参加したんです。そうしたら、そこでは大人猫がたくさん集まり過ぎて困っているという問題を目の当たりにして。
そこで思ったんですよ! 猫カフェがあるんだから、保護猫のカフェがあってもいいなって! そこに譲渡やお見合いのマッチングのシステムを作って。なおかつ、これをきちんと継続させていくためには、お店の運営を成立させなけきゃいけないから入場料をいただいて。サービスの対価をもらう仕組みを考えたんです。
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LE:なるほど~。もともとご商売をされていたからか、最初からビジネススキームができていたんですね。

河瀬:スタッフにもお客様商売だと認識してもらっています。そして、保護猫活動も同時にする。開業資金は、新しくビジネスを始める女性と若者に向けた岐阜県の助成金制度を利用して、パン屋をやりながら岐阜県に事業計画を出してスタートしたんです。それで、2014年2月2日(にゃーんにゃーんの日)、岐阜に保護猫カフェをオープンして。今(2016年現在)は、フレンドリーチェーンを入れて7店舗になりました。

LE:この短期間で7店舗にまで拡大するってすごいですよね! しかも自立した運営ができている保護猫カフェって他にあまりないと思います。

河瀬:いつもひーひー言いながらやってますよ(笑)。でもね、保護猫カフェをやっていても、殺処分がゼロになるわけではないんです。だから私は、保護猫カフェを広げつつ、「保護猫を家族にする」ことを選択肢のひとつにするということを、できるだけ多くの人に広めたいんです。そのためにはイベントもやるし、お店も増やしていくし、里親探しもするし、保護猫を受け入れる場所を増やすような事業にも取り組んでいきたいと思っています。


次回は、猫に関わる経済活動から生まれる利益を、ほんのちょこっと猫助けに使うことで、とても素敵なサイクルになる。
河瀬さんが提唱する保護猫を助けるサイクル「ハッピーネコサイクル」についてお届けします。

河瀬 麻花(かわせ あさか)さん
自走型保護猫カフェ「ネコリパブリック」首相。
2022年2月22日までに日本の猫の殺処分数をゼロにすることを目指し、猫カフェで保護猫の里親探しを行ないながら、猫と人との新しいライフスタイルを提案している。ネコリパブリックは全国に7店舗(岐阜店・大阪心斎橋店・東京お茶の水店・中野店・池袋店・愛知江南店・広島店)を展開中。

ネコリパ本、好評発売中!!
『ネコリパブリック式楽しい猫助け』

http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309277936/

出版社: 河出書房新社
著 者:河瀬麻花
定 価:1,400円+税
すべての猫に安心して眠れる場所とお腹いっぱいになれる幸せを与えるために…。2022年2月22日までに猫の殺処分ゼロを目指す楽しくて新しい“自走型保護猫カフェ”とは? 猫を愛するすべての人に知ってほしい、あなたにもできる猫助け本です。