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リオ二マルリュック型キャリーGRAMPのデザインを手掛けていただいた設計事務所イマの小林恭さん・マナさん。
マリメッコなどの店舗設計・インテリアデザインから、展示会の会場設計、プロダクトデザインまで多岐に渡って携わり、世界的に活躍されています。

犬二匹・猫二匹と同居すべく、家も建てたお二人。1階の事務所には老犬のチョコとうえしたくん、2階の住居空間では人懐こいマロンと、とっても繊細だけど内弁慶な甘えん坊なギルバートの2匹の猫が暮らしています。

お二人のお仕事から動物との暮らしや想いまでお話をお伺いしてきました。熱い想いと動物に囲まれた温かい雰囲気に満ちたインタビューを4回に分けてご紹介します。

第1回はお仕事編。アイデアを構築していく過程についてお届けします。

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事務所兼住居。黄色い扉が印象的な素敵な門構えです。

玄関の上に設置された窓から、お二人が飼っている白い猫マロンがこちらを覗いています。

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マロンは、上2階の住居スペースからお出迎えしてくれていました。

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LEONIMAL(以下:LE):
改めてではありますが、お二人のお仕事内容についてお聞かせください。

小林恭さん(以下:恭):
物販や飲食店などのお店の内装の設計やインテリアデザインをメインに活動しています。フィンランド発のライフスタイルショップ マリメッコの日本全国の店舗設計に加え、フィンランドやニューヨーク等世界の旗艦店の店舗設計も手掛けています。
フィンランドとは縁があって、ラプアン カンクリというテキスタイルメーカーの本社がラプアという町にあるんですが、そこの大きな工場を改装したファクトリーショップのインテリアにも携わりました。
また、ファミリアやイタリアのバッグブランド、イルビゾンテなどの店舗設計も行なっています。

小林マナさん(以下:マナ):会場構成も携わっています。小さな作家さんの展覧会から東京ビックサイトで開催されているインテリアライフスタイル展等の大きい会場構成も手掛けています。

恭:また、今回のLEONIMALのリュック型ペットキャリーGRAMPのようなプロダクトデザインにも携わっています。

LE:お仕事をする上で心がけておられることは何ですか?

恭:空間デザインの仕事というのは、そこに並べられるプロダクトありき、なんです。あくまでプロダクトが良く見えるような「背景」を創る仕事なんですね。なのでプロダクトが映えるように常に意識しています。

マナ:お店に来るお客様に一番に喜んでいただきたいですね。私たちはディスプレイをするのではなく、ディスプレイ用の装置を創る仕事をしています。好奇心をそそる、興味を引くディスプレイができるように、お客様の視点から、また来たくなるお店を目指して設計しています。

LE:役割分担はどのようにされていますか?

恭:役割を分けるというより、基本的にはお互いにアイデアを出し合っていますね。コンセプトを立てる時は核になるものが必要です。マリメッコであればフィンランドらしいお店を作らなくてはいけない。では、フィンランドらしさとはなにか。雪が多い、クリーンな、白・・・といったキーワードを次々に出していきます。そこから、カラフルなプロダクトが引き立つ店舗のイメージを固めていって、照明などの要素一つ一つを具体化していく。ブレストを通じて一緒に創り上げていますね。

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マナ:
傍から聞いていたらケンカになっているのでは?という位の話し合いをぶつけています(笑)「それはないんじゃない?」「それはいいね」とか、とことん意見を出し合っています。

恭:そうやって話し合っているうちに答えが見えてくる。互いが客観的な意見をぶつけていく過程を経ているので、どのような思考を経てコンセプトやデザインに行きついたのか、プレゼンテーションでも説明しやすいですね。

LE:会話を通じてのアイデア構築、お二人ならではのバランスがあるんでしょうね。

マナ:一方がアイデアを全く考えていない時でも、もう一方がアイデアを持っていることもあり、バランスよくできています。まあまあ(笑)うまくいっていますね。

恭:かけあいというか、アイデアがどんどんできてブラッシュアップしていく感じがあります。漫才のボケとツッコミではないですが、二人で会話していくうちにアイデアのリズムが生まれていく感じがありますね。

LE:信頼関係あってこそなんでしょうね。

マナ:信頼なのかもしれないし、互いに面白いアイデアをもっているなと感じていますね。二人とも答えが出るまでなかなかあきらめないので、とことん話し合うのですが、相手の意見が面白いなと感じると、すっと素直に受け入れられる関係性ではありますね。

恭:あきらめないけれど、アイデアに固執しているわけではないんですね。その都度フラットな状態で、面白いものを取り入れたいと思っているんです。


時々笑いを交えながら、答えてくださったお二人。情熱を持ってアイデアをぶつけあいながらも、フラットに面白い物を追求していくお二人ならではのバランス感が伝わってきました。

次回は、お二人と同居している犬二匹・猫二匹、それぞれとの出会いや暮らしにまつわるエピソードをお送りします。



設計事務所イマ 小林恭さん・マナさん

物販や飲食店などのお店の内装設計やインテリアデザインをメインに活動。フィンランド発のライフスタイルショップ マリメッコの日本全国の店舗設計に加え、フィンランド本国やニューヨーク等世界の旗艦店の店舗設計も手掛ける。また、フィンランドのテキスタイルメーカー、ラプアン カンクリの本拠地ラプアのファクトリーショップの内装・インテリアデザイン、ファミリアやイタリアのブランド イルビゾンテの店舗設計にも携わる。店舗設計・インテリアデザイン以外では、小さな作家さんの展覧会から東京ビックサイトで行われる大規模な展覧会にいたるまで会場構成・ディレクションを手がけ、様々なプロダクトデザインも行なっている。
http://www.ima-ima.com/

 


公園商店 〜パークストア〜にて、設計事務所イマのお二人に手掛けていただいたLEONIMALアイテムが登場!

吉祥寺に関わりのあるクリエイター、ショップなど、個性豊かな面々のアクセサリーから雑貨、Tシャツ、バッグ、本などのアイテム が賑やかにあつまるポップアップ商店が登場!公園のような、商店のような、吉祥寺的買物空間が楽しめます。

LEONIMALはお二人にデザインを手掛けていただいた「リオニマルリュック型ペットキャリーGRAMP」や、コンセプト&アートディレクションを手掛けていただいた「フリーランドリー」等を展示販売させていただきます。

5月25日(木)ー6月3日(土) 10:00-21:00
吉祥寺パルコ地下2F・パルコブックセンター内

イベント詳細→https://aisocial.jp/parkstore/