犬や猫にとって、人との生活は
外国に単身放り込まれるのと同じ
犬や猫にとって、家の中をどこでも自由に動き回れる方が、動物にとってストレスが少ないかというと、実はそうではないのです。
自由すぎてもストレスを与えることになります。
犬や猫にとっては、人との生活は外国に一人放り込まれたようなもの。
言葉はもちろん、常識や習慣が違って戸惑うことばかり・・・
室内の決まり事は、教えてもらうまで分かりません。
飼い主だけがかれらに人の生活のルールや仕組みを通訳でき、不安をとり去れる存在ですよね。
可愛いペットは飼い主にとって我が子同然。
飼い主が丁寧に教えていくことで、犬や猫は一つ一つ、
「それが何なのか」「これはやってはいけないことなのか」などアクションをして確認し、理解しようとします。
ただ、アクションに対してダメ出しが多いと、教える方も覚える方も、辛くなってしまいますよね。
成功を増やす、つまり、「褒められて」正しい行動を引き出すのが、信頼感や絆を壊さず、なおかつ、効率よく学習する方法なんです。
教える側が「やっては困ること」を、覚える側が「やらなくてすむ」ように、
まずは環境を整備することにより、お互いに楽になりましょう。
環境を整備するとは、少しずつ学習できるよう、活動空間をある一定の規模から始めることです。
次回は「居場所の制限と確保」=空間整備の方法について具体的にお伝えしていきます。