「もしも」を想定すると、もっと優しくなれる。一緒にいられる時間を、もっと大切にできる。
飼い主と動物とがいつ体験するかわからない「災害」を想定して設計されています。
災害時でもペットを思いやれるリュックというのは、日常でも居心地の良い空間にできるのではないかと考えたためです。
連休には新幹線で帰省したり、お気に入りのカフェに行ったり、一緒のお出かけはいつだって楽しい。
ただ、ちゃんと考えておきたい「もしも」のこと。犬も猫も人間の7倍の速度で年を取る。
いつかは来るとわかっていた「通院、介護」、いつかは来るとわかってはいる「災害」。
GRAMP
リュック型ペットキャリー
fuctions
専門家の知識と経験によって裏打ちされたこだわりの9つの機能
NPO法人アナイス代表 平井潤子監修
平井潤子さん
NPO法人アナイス 代表
動物福祉を科学するペット災害のスペシャリスト
(公財)日本盲導犬協会、(公社)日本動物福祉協会、(公財)日本動物愛護協会、三宅島噴火災害動物救援センターなどでのボランティア活動を経て現在に至る。
日本獣医生命科学大学 応用生命科学専攻博士後期課程 修了博士(応用生命科学)
千葉科学大学 動物危機管理学部 非常勤講師(2012~)担当科目 : 動物福祉論・愛玩動物飼養管理論・動物と社会貢献彩の国動物愛護推進員活動支援協議会委員(2009~2012)東京都動物愛護推進員協議会委員(2012~)大分県動物愛護推進体制あり方検討会委員(2013~)
今から15年前、アナイスが活動を開始した頃、「動物の防災」や「動物同行避難」という言葉は、動物業界内で使われ始めていましたが、一般の飼い主の中にはまだまだ浸透していませんでした。しかし大きな災害が起こる毎に、動物を連れた避難者の問題がクローズアップされ、今では「同行避難」という言葉も認知されるようになってきました。一方「ペットの防災グッズ」は様々あるものの、既製品を応用した物が多く、実際に災害現場で困っていたことや「これがあれば…」というニーズを反映した商品には出会うことができませんでした。これまでの調査情報を活かし、一から企画して作る防災リュックの話をいただいた時には、「ようやく!」という嬉しさでワクワクしました。このバックはせめて数日間は飼い主とともに避難所で一緒に過ごすことができるように、との思いで、様々な工夫がされています。「これさえあれば、避難所での生活がなんとかなりそう!」という到達点がこのリュックなんです。
平井潤子プロダクトデザイン
設計事務所ima 小林恭+マナ
設計事務所ima 小林恭+マナ
デザイナーの見地から
動物福祉向上のために愛護団体と協働
動物xデザインのスペシャリスト
1998年設計事務所ima(イマ)を設立。物販、飲食のインテリアデザインを主軸にプロダクトデザイン、住宅建築、展覧会の会場構成なども手掛けている。
主な仕事としてマリメッコや中川政七商店また、太宰府天満宮の案内所などの内装設計や、ヘルシンキ、NYのマリメッコの旗揚店なども手掛け、海外にも積極的に活動の場を広げている。
現在保護猫2匹と預かり犬1匹と一緒に暮らし、デザイナーの見地から動物福祉向上のための活動も積極的に取り組んでいる。
2001年から猫2匹を愛護団体から、その後2008年には、友人より猫1匹を譲り受け、3匹の猫と暮らしていました。一番長い間家にいる猫たちのために引越した先は、猫用階段や猫用の出入り口などの工夫をインテリアデザインに取り入れました。そして2011年の東北を襲った東日本大震災で、一緒に避難できないでいた動物たちの状況を目の当たりにして、日本の動物事情を少しずつ知るようになりました。デザインで動物たちの役に立ちたいという思いが、ランコントレ・ミグノンという愛護団体でのシェルターの設計や資金集めのための写真展の企画や会場構成などの『設計のボランティア』や犬を預かる『預かりボランティア』などをすることになった発端です。震災がきっかけで始めたボランティアだったので、人間と動物の生活向上のための『LEONIMAL』の『フリーランドリー』や防災を目的にしたリュック『GRAMP』を作る企画は、「なんてちょうど良い機会なんだろう!」と二つ返事でお受けしました。自分達の出来ることで人間と動物の暮らしを少しでも豊かにできるお手伝いができるならとても嬉しい良い機会だなと思いました。
デザインのポイントは、老若男女持てるユニセックスなデザインを考えました。動物の快適性と多機能でありながらできるだけシンプルなデザインになる様心がけました。
形状は、普段使うトートバッグのようなかたちを採用しました。リュックというよりバッグの形状です。ただし機能面では動物が自分で出入りしやすく、また、人間が上からも出し入れしやすく、なおかつさっと閉めやすい形状としました。お腹に抱えると中の様子が見える様、上部のふたは、メッシュ素材にしています。また、背負いやすい、持ちやすい形状を心がけています。色は、部屋に置いてあっても避難グッズとはわからないような、また、存在感がなさすぎて踏まれたりしないような色使いとしました。
収納は、できるだけペットシーツやフードなどが入るよう、底面と背面に設けています。両サイドのメッシュのポケットは、すぐに取り出す必要があるものを入れておけます。アウトドアグッズなどから多くのヒントを得ています。
日頃から部屋に置いて十分慣れさせた上で、その日が来ても慌てないよう備えていただきたいと思っています。
CAUTION
車に放置絶対しないで!!
車に動物を放置するのは厳禁です。
絶対にやめましょう。
少しの時間と思っていても命を失う重大事故につながります。
冬場の利用について
気温 0℃、湿度 15%の冬場の屋外環境を想定
冬場を想定した環境で、GRAMPの内気温と外気温を比較しました。内気温が外気温よりも約1℃高いという結果でした。寒い時にはタオルや毛布などで内気温を調整しながら外出されることをお願いいたします。※1
夏場の利用について
気温30℃、湿度44%の夏場の屋外環境を想定
夏場を想定した環境で、GRAMPの内気温と外気温を比較しました。内気温が外気温よりも約5℃も高いという結果でした。熱い日には中のペットの様子を確認しながらお使いください。GRAMPにペットを入れたまま、車の中への置き去りなどはおやめください。※2
試験内容
※1,2
〔試験機関〕一般社団法人ボーケン
〔試験項目〕温度測定
〔試験方法〕提出された試料の内側側面に熱電対温度センサーを取り付け、0℃の環境下に設定した恒温恒湿器の中に入れ、その後の温度変化を10分毎に60分間測定する。その後、恒温恒湿器の環境が30℃、70%RHになるよう設定し、30℃、70%RHに達するまでの温度変化を2分毎に測定し、さらに環境が安定してからの温度変化を10分毎60分間測定する。同時に恒温恒湿器内の湿度も測定する。なお、ブランクとして熱電対温度センサーを試料にいれていないものを恒温恒湿器の中に入れ、同様に測定を行う。
安心してずっと使ってもらいたい。
そんな思いで作りました。
GRAMPがあなたとあなたの家族をつなぐ
あたたかな“空間”として機能してくれることを願います。
■価格/45,000円(税抜き)
■材質/ポリエステル100%、PVCコーティング
■サイズ(約)/(折りたたみ時)W415xL300xH420mm
■中国製
■重量:約 3,120g
■耐荷重 / 10kg(ペットの体重は8kgまで)
■セット内容:取扱い説明書
※給水ボトル及び給水ノズルは付属しません。
- 監修:NPO法人アナイス
- プロダクトデザイン:設計事務所ima
ご購入いただいた売り上げの一部は動物愛護の活動のために寄付させて頂きます。