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愛知県岡崎市の東公園内にある「岡崎市動物総合センター・Animo(あにも)」。東公園内に動物園も隣接しており、広々として明るい雰囲気の施設です。動物園や公園があるため、自然と足を運んでしまうような施設になっているのが印象的です。こちらの施設では、東公園動物園の管理運営加え、動物の保護・治療また、管理・譲渡等様々な事業を行っています。今回LEONIMALは岡崎市動物総合センター・Animo(あにも)にお話を伺ってまいりました。全10回に渡り、センターで保護・収容される動物たちや、ペットと飼い主さんが抱えている問題、長期的な目線で捉えた子どもたちへの早期教育など幅広い取り組みに対してインタビュー形式でお届けしてまいります。第三回は、飼い猫かのら猫か境界線があいまいな中で起きる様々な課題に関してのお話です。

 


 

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LE:平成28年度の飼い主からの直接の持ち込みの頭数ですが、犬の場合は6頭に対して、猫の場合は111頭とかなり多く感じます。これも何か捨て猫やのら猫と関係があったりするのでしょうか。

 

所長:111頭の飼い主からの猫の引取りの内訳ですが成猫が32頭、子猫が79頭です。猫の場合は登録制度がないので一概には言えないのですが、本当に自分の家の猫の繁殖によって出来た子猫を持ってくる人っていうのはそんなに多くないと思います。で、どちらかというと知らぬ間に生まれていて面倒見ようとしたけどやっぱり面倒を見きれないから、自分の家の猫だよと言って持ってこられる方が多いのかなと思います。

 

LE:具体的にどういう状況なのでしょうか。

 

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所長:居ついちゃった子猫を、可哀相だからって自分で少し面倒を見たり、餌をあげちゃったり、ちょっと飼ってしまったりというケースですね。それで、持ってこられた場合、数日以上飼ってどうにかしようって努力を始めたということで、センターでは飼い猫という認識になってしまいます。良いか悪いかという判断は別として、こういったケースの引取りは飼い猫の引き取りという形になります。

 

LE:なるほど、のら猫の飼い猫の境界線があいまいということでしょうか。

 

所長:そういうことだとお思います。どうして猫の方がそういった飼い方になるかというと、先程言った登録制度がないっていう事が一つあるのではないかと思います。猫の放し飼いや室内飼いに関して良い悪いという話は別にして、例えば犬の場合は、狂犬病予防法が出来てもう60年くらいたっています。それでも野犬が多い地区があり、0まではいかないですが、昔と比べるかなり減っているというのが現状ではないでしょうか。

 

LE:猫の飼い主も明確にすべきということですよね。

 

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所長:そうですね。猫は、外飼いが今までは当たり前でした。ネズミを取って来るからということで外から家から行動範囲が自由だった猫ですが、やっぱり今は生活様式が変わってきていますよね。それから特に都市化が進んでいる所では交通事故の問題もあるし、病気の問題もあります。そういった中で、室内飼いが啓発されるようになってきてはいますが、本当にまだ10年も経つか経たないかぐらいですよね。私達がよく使う言葉だと、猫の飼養者(しようしゃ)責任と言っているのですが、それをちゃんと理解してもらえるっていう事がまだ少ないのです。逆に言うと避妊・去勢をしない猫っていうのも結構多くいて、それらが外で繁殖をしてしまうって事がまぁ多くて、その子達が、交通事故にあう子もいるし、うちへ持ち込まれる子もいるっていうのが現状です。

 

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第一回「県内で最も厳しい譲渡制限、55歳未満に込めた思い。」
第二回「猫の飼育レベルの底上げ。」
第三回「飼い猫か、のら猫か、境界線があいまいな猫たち。」
第四回「飼い主がいない捨て猫のら猫への対処法は。」
第五回「高齢の方からの引取り」
第六回「大事なのは、どうしてここへ持ち込んだのかをきちんとヒアリングすること」
第七回「早急な“ゼロ”ではなく、本来の “ゼロ”を目指す」
第八回「アレルギーのある子もどう関わってもらえるのか。岡崎市内の年長児さんに来てもらうなかよし教室」
第九回「路上で死んでいる動物と殺処分される動物って同じ死かな、死に違いがあるかな、どっちがかわいそう?」
第十回「迷子の子だけではなく、事故に遭って亡くなってしまった子の飼い主も探す。返還率70%の裏側に職員の努力。」


 

写真:服部たかやす
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PROFILE
1970年愛知県生まれ。写真家。早稲田大学教育学部国語国文学科卒。独学で写真を学び、雑誌専属カメラマンを経て、写真家として活動を開始。“人”を中心に、土地、文化、歴史、自然を重層的に捉えて撮影するスタイルで作品を製作。ドキュメンタリー的な視点を持ちつつ、フォトグラフィー、アート、デザインの間を往還する写真を撮り続けている。01年、動物愛護センターに集められ、譲渡を待つ子犬をテーマにした写真集『ただのいぬ。』(PIE BOOKS&角川文庫)を発表。05年、世田谷文化生活情報センター 生活工房で開催された写真展「ただのいぬ。展」は入場者5,000人を数え大きな反響を呼んだ。著書に『Do you have a home?』(ジュリアン)、共著に『写真以上、写真未満』(翔泳社)等。保護犬の存在を通じて犬と人との関係を考えるアートプロジェクト、「ただのいぬ。プロジェクト」の主宰。