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愛知県岡崎市の東公園内にある「岡崎市動物総合センター・Animo(あにも)」。東公園内に動物園も隣接しており、広々として明るい雰囲気の施設です。動物園や公園があるため、自然と足を運んでしまうような施設になっているのが印象的です。こちらの施設では、東公園動物園の管理運営加え、動物の保護・治療また、管理・譲渡等様々な事業を行っています。今回LEONIMALは岡崎市動物総合センター・Animo(あにも)にお話を伺ってまいりました。全10回に渡り、センターで保護・収容される動物たちや、ペットと飼い主さんが抱えている問題、長期的な目線で捉えた子どもたちへの早期教育など幅広い取り組みに対してインタビュー形式でお届けしてまいります。第六回は飼い主さんがどうして、ここに持ち込むのか飼い主さんと向き合うことの重要性に関してお伺いしてきました。

 


 

 

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LE:自分の飼っているペットをうまく躾けることができず、悩んでらっしゃる方も結構多いのではないかと思うのですが、そういった時の、何か助け舟のようなことはあったりするのでしょうか。

 

所長:多目的ホールという所があるのですが、そこでしつけ方教室や躾相談を毎月やっています。相談に来られた方には、そういったことをこちらの施設で開催していますので参加してみてはどうですかって声を掛けたりしています。しつけに詳しい職員も居ますので、個別で相談に乗ったり、研修室を使って躾をしたりする事もしています。

 

LE:飼いきれなくなってしまったとセンターへ足を運ばれる飼い主さんの中で、しつけ教室やしつけ相談や個別の案内をされたうえでもやはり手放したいと言われる方もいらっしゃるのでしょうか。

 

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所長:しつけ教室やしつけ相談に参加して下さる方はもちろん参加して下さいますし、そういったアドバイスをしても全然聞く耳を持ってくださらない方もいらっしゃいます。でも実際に教室や相談に参加してもらうと分かるのですが、問題行動には原因があるのですね。

 

LE:そういった動物の問題行動の原因の部分が何なのかというのを人間の方が寄り添って理解していこうという姿勢が、大事ということですよね。

 

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所長:そうですね。あと、こちらに相談に来られる方がどんな方であろうとも、センターが大事にしているのは、「聞き取り」です。どうしてこうなったのだろうっていう事を一生懸命聞きます。どこまでだったら出来るのかと言う部分を聞き出したい。そのように聞き取りをしていく中で、2つのケースがあると感じます。一つはきちんとアドバイスをしたら、トライしてくれるだろうというケース。それともう一つは、完全に嫌になってしまって、何を言っても駄目なケースです。後者に関しては、引き取りを拒否する事で次にネグレクトが起こる可能性があります。動物に対してのネグレクトです。もう嫌だと思っているケースの場合、飼い主さんが何をするか分からない。ですので、ネグレクトが起こるであろうと予測される飼い主さんに対しては素直に引き取ります。その後、例え処分という結末になったとしても引き取るということにはなります。パーセンテージまでは分かりませんが、そういったケースは大体五分五分位じゃないかなと感じます。

 

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LE:ペットの飼育を完全に嫌になってしまっている飼い主さんから引き取る犬や猫自身はやはり何か問題を抱えているケースが多いのでしょうか。

 

所長:それもあります。だから逆に言うともっと早い段階で持ってきてほしいと思うぐらいです。こうなる前に持ってきて欲しいです。早ければ早いほど改善することができるからです。そういう犬猫の全部が全部駄目って訳ではなく、もちろん改善が難しいケースもりますが、少しびびりな子という位の程度であれば、ある程度時間を掛ければ改善できる。

 

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LE:手遅れになってからでは遅いということですよね。

 

所長:元々人に対しての攻撃的なものが強烈に出てきてない犬に関しては、見込みがあるのであればある程度の時間を掛けてでもどうにかしてあげたいと思いますし、努力はしています。ただあまりにも人に攻撃的になってしまっているケースに関しては大変無念ではありますが、ここの施設でそれだけの時間と人を割いてゼロからのトレーニングは不可能ということになってしまいます。それでもいいからトライしてみたいという方がみえればお渡しする可能性は無きにしも在らずではありますが、基本的には殺処分の対象になります。例えば、そういう子を改善できないまま譲渡して、怪我を負わせてしまったりすることがあってはいけない。そういったことは行政のするべき仕事ではないと考えているのですね。びびって隠れちゃう子まだ良くて、ただ攻撃的になってどうしようもないような子に関しては基本、処分の対象なってしまいます。

 

LE:動物の命と市民の安全その両方を考えないといけない。私たちは何を努力していかなければいけないのか、考えさせられます。

 

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第一回「県内で最も厳しい譲渡制限、55歳未満に込めた思い。」
第二回「猫の飼育レベルの底上げ。」
第三回「飼い猫か、のら猫か、境界線があいまいな猫たち。」
第四回「飼い主がいない捨て猫のら猫への対処法は。」
第五回「高齢の方からの引取り」
第六回「大事なのは、どうしてここへ持ち込んだのかをきちんとヒアリングすること」
第七回「早急な“ゼロ”ではなく、本来の “ゼロ”を目指す」
第八回「アレルギーのある子もどう関わってもらえるのか。岡崎市内の年長児さんに来てもらうなかよし教室」
第九回「路上で死んでいる動物と殺処分される動物って同じ死かな、死に違いがあるかな、どっちがかわいそう?」
第十回「迷子の子だけではなく、事故に遭って亡くなってしまった子の飼い主も探す。返還率70%の裏側に職員の努力。」


 

写真:服部たかやす
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PROFILE
1970年愛知県生まれ。写真家。早稲田大学教育学部国語国文学科卒。独学で写真を学び、雑誌専属カメラマンを経て、写真家として活動を開始。“人”を中心に、土地、文化、歴史、自然を重層的に捉えて撮影するスタイルで作品を製作。ドキュメンタリー的な視点を持ちつつ、フォトグラフィー、アート、デザインの間を往還する写真を撮り続けている。01年、動物愛護センターに集められ、譲渡を待つ子犬をテーマにした写真集『ただのいぬ。』(PIE BOOKS&角川文庫)を発表。05年、世田谷文化生活情報センター 生活工房で開催された写真展「ただのいぬ。展」は入場者5,000人を数え大きな反響を呼んだ。著書に『Do you have a home?』(ジュリアン)、共著に『写真以上、写真未満』(翔泳社)等。保護犬の存在を通じて犬と人との関係を考えるアートプロジェクト、「ただのいぬ。プロジェクト」の主宰。