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愛知県岡崎市の東公園内にある「岡崎市動物総合センター・Animo(あにも)」。東公園内に動物園も隣接しており、広々として明るい雰囲気の施設です。動物園や公園があるため、自然と足を運んでしまうような施設になっているのが印象的です。こちらの施設では、東公園動物園の管理運営加え、動物の保護・治療また、管理・譲渡等様々な事業を行っています。今回LEONIMALは岡崎市動物総合センター・Animo(あにも)にお話を伺ってまいりました。全10回に渡り、センターで保護・収容される動物たちや、ペットと飼い主さんが抱えている問題、長期的な目線で捉えた子どもたちへの早期教育など幅広い取り組みに対してインタビュー形式でお届けしてまいります。第九回は保育園・幼稚園から小学校にも活動を広げていくためのツール、「いのちの教室」や「夏休みの自由研究」子どもたちへの問いかけも真剣です。

 


 

 

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所長:あとは岡崎市獣医師会に学校の飼育動物の飼い方教室っていうのをお願いしています。これは委託料払って。これは去年の実績ですと7校に対して8回行っています。これもあまり大勢だと行けないのでPTAのお母さん達に協力していただきながらやるという形で、お母さんたちにも子どもの教育を通じて知る機会が出来るという事でやっています。これに関しては職員が1人ついて行って、それでどんな事をやるのかチェックはしています。あともう一つ、もう数年前から実は少しずつやり始めていましたけれども、現実的に活動が始まったのが去年から、奈良県の宇陀アニマルパークが作ったいのちの教室っていうのを小学校で始めました。去年は3校を対象に実施できました。

LE:いのちの教室っていうのはどういったことなのでしょうか?

所長:奈良県の宇陀アニマルパークが、いのちの教室という教育のツールを作ったという話を聞いたときに、職員が自腹でその講習を受けに行って、面白いからやってみたいという事で直接頼んだのです。この教育ツールは確か数十万するものですが、初めの1年間だけは教育ツールを無料で配布していて、そのツールをいただいてきたのですよ。いただいたのですが、実際さっきも言ったように、この25年からやっているなかよし教室で忙しいし、他にもいろんな事にできるかぎり一杯一杯手を付けているので忙しくてしょうがなくて、きちんとした形で出来なくて。まず初めに、なかよし教室をやっていた関係で、保育園の年長さんに協力してもらって、少し練習で2年間くらいやったかな。これだったらできそうという感じのところまできて、確信にはいかないですけど、一応マニュアルも作って、去年から本格的に小学校でやる事になりました。これは、年の始めにこういったことをやってみませんかっていうのを、各小学校にダイレクトに話しに行って回答が来た所に対してやるというような具合です

LE:いのちの教室というのは具体的には座学なのでしょうか?

 

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所長:動物を使わない座学です。座学ですが、ハリボテを使ってやります。3回に分けて。まず始めの1回目が、人間と動物は繋がっている。2回目が、動物にも心があります、生きるということを。そして3回目は、じゃあ私たちと動物とのお約束は?どんな事が出来るんだろうか。というテーマで3回やります。職員と一生懸命やってまいす。職員が、先日ポツリと言いましたが、これ先生がやって欲しいよねって。ツール渡すから先生に講習を私達がやって、先生達にそれを使うことを覚えてもらって、先生たちが授業の中でやってもらえたら本当にいいよねと。だけどそれは教育委員会を動かさなきゃいけないことなので、まずは自分達が動いてこれ良いよねっていうのを先生たちに理解して貰おうという事で、コツコツとやっています。

 

所長:そうですね。ただね、面白い事がありますよ! 25年から子ども達に「なかよし教室を」やっていますが、やっぱり子たちの中にしっかり入っていると感じます。だから学校に行った途端に「あっ!Animoのおじちゃんだ!」という感じでスーッと入って来てくれるという所はすごいメリットです。本当になかよし教室やって良かったよね、って。やっぱり何年かやっていて初めてそういう感じが受け取れますね。

 

LE:こういった取り組みは結構あるものなのでしょうか。

 

所長:たぶんいろんな事に手を付けているのは早い方だと思います。というのはここも出来たのが平成20年で、何から手を付けようとかじゃなくて、何をやっていってどうしたいのか?というところからスタートしました。まず自分達に何が出来て、どこをどうやっていきたいのかという点をとらえるまでは、ボランティアさんがいないと出来ない事業は始めないようにしました。ボランティアさんがいないと事業が出来ないというのではなく、まずは自分たちの土台を固めてからクオリティを上げていくためにボランティアさんの協力を得るというようなステップが踏めるようにしています。

 

LE:ビジョンというかそういったものをしっかり持っていらっしゃる。

 

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所長:そうです。こういう感じでやっていますね。あともう一つは、これはどこでもやっていると思いますけど、夏休みの自由研究です。うちのはちょっと強烈だと思います。Animoで保護された犬猫について調べてみようというので、今までは年間3回ずつやっていたのを今年は4回。

 

LE:夏休みの自由研究で学ぶというのもいいですよね。

 

所長:はい。Animoで保護された犬猫について調べてみようというものです。夏休みの自由研究は結構どこでもやっていますよ。どこでもやっていますが、かなり強烈ですうちのは。本当に殺処分の状態から始まって、もうひとつ、ここで必ず投げかけるのは殺処分の数はこれだけ、もう一つ岡崎市は路上で死んでいる動物はこれだけいる。路上で死んでいる動物と殺処分される動物って同じ死かな、死に違いがあるかな、どっちがかわいそう?というのは必ず入れるようにしています。問題として投げかけています。どっちが正しくて間違っているかじゃなく。子どもたちに問いかけています。

 

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第一回「県内で最も厳しい譲渡制限、55歳未満に込めた思い。」
第二回「猫の飼育レベルの底上げ。」
第三回「飼い猫か、のら猫か、境界線があいまいな猫たち。」
第四回「飼い主がいない捨て猫のら猫への対処法は。」
第五回「高齢の方からの引取り」
第六回「大事なのは、どうしてここへ持ち込んだのかをきちんとヒアリングすること」
第七回「早急な“ゼロ”ではなく、本来の “ゼロ”を目指す」
第八回「アレルギーのある子もどうかかわってもらえるのか。岡崎市内の年長児さんに来てもらうなかよし教室」
第九回「路上で死んでいる動物と殺処分される動物って同じ死かな、死に違いがあるかな、どっちがかわいそう?」
第十回「迷子の子だけではなく、事故に遭って亡くなってしまった子の飼い主も探す。返還率70%の裏側に職員の努力。」


 

写真:服部たかやす
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PROFILE
1970年愛知県生まれ。写真家。早稲田大学教育学部国語国文学科卒。独学で写真を学び、雑誌専属カメラマンを経て、写真家として活動を開始。“人”を中心に、土地、文化、歴史、自然を重層的に捉えて撮影するスタイルで作品を製作。ドキュメンタリー的な視点を持ちつつ、フォトグラフィー、アート、デザインの間を往還する写真を撮り続けている。01年、動物愛護センターに集められ、譲渡を待つ子犬をテーマにした写真集『ただのいぬ。』(PIE BOOKS&角川文庫)を発表。05年、世田谷文化生活情報センター 生活工房で開催された写真展「ただのいぬ。展」は入場者5,000人を数え大きな反響を呼んだ。著書に『Do you have a home?』(ジュリアン)、共著に『写真以上、写真未満』(翔泳社)等。保護犬の存在を通じて犬と人との関係を考えるアートプロジェクト、「ただのいぬ。プロジェクト」の主宰。